同じ食べ物ばかり食べていると、味が分からなくなる現象の正体
同じ食べ物ばかり食べていると、味が分からなくなる現象に遭遇したことはありませんか?
私はコーヒーが好きで良く飲むんですが、同じコーヒーばかり飲んでいるとコーヒーの風味が分からなくなることが度々あります。
銘柄を変えたり、期間を空けたりすると、本来の風味を感じるようになるんですよね。
これは『味覚適応(味覚順応)』というメカニズムによるものなんです。
味覚適応というメカニズム
同じ食べ物を繰り返し食べると、味が分からなくなる現象は『味覚適応(味覚順応)』と言われます。
この現象は、味覚受容体、脳の働き、および生存本能と関連しています。
以下に、味覚適応が発生する理由とメカニズムを説明します。
味覚受容体の疲労
味覚適応は、特定の味に反応する味覚受容体が繰り返し刺激を受けた結果、その感受性が低下することにより生じます。これは、味覚受容体が一時的に疲労状態になっているとも言えます。
情報の過剰供給
同じ味や食品を繰り返し摂取すると、味覚受容体に対する情報が過剰に供給されます。つまり、脳は「これ以上、この食べ物はいらない」と感じてる可能性があります。
食品の特性
食品自体に原因がある可能性もあります。
食品に含まれる成分や化学物質が味覚を狂わせている可能性もあるわけです。
味覚適応は生存本能として備わっている?
味覚適応は生存本能の一部と考えることが出来ます。
人類が安定した社会を築く前では、毎日が生きるか死ぬかの過酷な状況でした。
つまり、毎日同じ食糧が得られる保証が無く、新しい食べ物を試すことは生存につながる可能性があったわけです。
その時の名残が味覚適応の症状として、今も残っていると考えることも出来るということです。
味覚適応を意識するとダイエットも辛くない!
この味覚適応というメカニズムはダイエットにおいても重要です。
ダイエットの天敵は『味気ない食事』という人が多いかと思います。
味気なく感じてしまうのは味覚適応が起きている為です。
逆に、食材や味付けを変えることで味気無さは感じ難くなるという事です。
例えば、ダイエットでは鶏むね肉を食べる人も多いと思いますが、多くの人は塩味で食べます。しかし、これでは飽きが来るのは早いです。
しかし、同じ鶏むね肉でも味付けのバリエーションは無限大です。味付けでカロリーが大幅に変わることも無いので、手軽に色々試せるのでぜひ試してみてください。
↓味付けはハウス『スパイスクッキング』がお手軽でオススメですよ!